虫歯は残念ながら一度なってしまうと治りません。
一般的に治療するというと治ることと思われていますが、本当は治っていません。
どういう事かというと、虫歯の部分が別のもの(金属・セラミック・樹脂(プラスチック)等)に置き換わるだけです。決して元通り、虫歯が出来る前の状態になる訳ではありません。
これは見落とされていますが、非常に大事なことです。
歯は本来削ってはいけないのです。
どうか、このところをよく理解していただきたいと思います。そして、虫歯とはご自身の体の一部である歯が腐って(腐敗して)いるということも理解していただきたいことです。
解り易い例えでいえば、食べ物が腐敗しているところを想像してみて下さい。臭い匂いがして、カビが生えている…。これはとんでもないことです。お解り頂けますか?
そこで、今ある虫歯は今すぐ全て治してしまう必要があります。時間が経てば経つほど広がって、大きく深くなってしまいます。
- 初期の虫歯
- 極初期の虫歯(自覚症状の無い虫歯)は状況によっては麻酔せずに削っても痛くない場合があります。そのような時はピンポイントで虫歯の部分だけを取り除き、樹脂で埋めて一回の治療で終了できる事もあります。
- 中等度の虫歯
- 穴が開いていたり、食べ物が詰まったり、冷たいものがしみたり、自覚症状が出てきた虫歯はかなり大きくなっています。
麻酔をして痛く無い状態にして、悪い部分は全て取り除かなければなりません。
大抵は型を採って金属(銀歯)で治します。 - 重度の虫歯
- 夜痛くて眠れなかったりするような虫歯は神経の近くか、もう神経まで達してしまっている状態です。麻酔をして神経を取り除く必要があります。
神経を取り除けば痛みは無くなりますし、歯を抜かなくても済む場合が多いですが、神経を取ってしまうということは、歯はそこに有りますが死んでしまった状態です。
神経が生きている歯よりも歯の寿命が短くなる確率が高くなります。
神経を取る前に治療をすべきです。